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2494号


 ○教職員の労働条件改善と大学運営の改善等を目指す方針を全員一致で決定
 ○常勤職員、非常勤職員の組合費を本給の1000分の6に(経過措置の実質的継続)、 臨時職員(アルバイト)は時給の半額に─組合規約改正の全員投票を経て正式決定



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組合定期大会報告
 組合の第93回定期大会が6月28日(土)午後1時から本部棟大会議室で開かれました。
 資格審査で大会成立を確認後、大会議長と書記を選出、つづいて乾委員長が挨拶に立ち、「法人化された新大学が発足してから今年は4年目ですが、同じく4年目の新銀行東京は破綻しました。組合は昨年、一進一退のなかで、任期制教員については普通のことをしていれば誰でも再任されること、固有職員については内部登用を大幅に増員させるなどの前進をかちとりました。今年から第1期中期計画から第2期への節目に入ります。これからこの大学をどうしていくのか、皆さんの活発な討議を期待します」と述べました。
 続いて3人の来賓の方からご挨拶をいただきました。
 都労連の井口副委員長は、「今年は労働時間を7時間45分に短縮させるたたかい、現業賃金および教員の職と給与の改悪を許さないたたかい、が正念場を迎えます。私たちは外堀、内堀と埋められ、もはや残されているのは本丸のみ。法人化をめぐる首都大のたたかいは、同じく法人化を控えている都の各職場にとって貴重な財産となるものです」と述べました。
 続いて全大教の奥副委員長、同じ法人下にある産業技術高専の教員組合の和田荒川分会長からご挨拶がありました。紙数の関係で詳細は省きますが、ともに首都大労組への熱い期待と熱烈な連帯のメッセージが吐露されました。
 以下、大会の要点だけ報告します。

1.活動経過報告、決算報告・会計監査報告
(1)活動経過報告
 報告書にそって、教員の任期評価と再任基準、助教の問題、再任がなかった場合の求職期間、業績評価の本格実施に関する経緯と問題点(成績率の財源の不透明性や率の妥当性、給与構造全体のあり方等)、任期の有無による昇給差別、法人固有職員常勤化、正規雇用拡大、昼休み短縮、アルバイト賃金アップ、高専職員の組合加盟問題等、重点的に説明がありました。 会場からの質問や意見はとくにありませんでした。
(2)決算報告、会計監査報告
執行部の報告後、上部団体に申告している組合員数がバラバラなのはなぜか、との質問があり、執行部から彼我の財政事情や従来の経緯を踏まえ、それぞれの団体と協議して決めていると回答(ちなみに、2007年度実績で全大教200人、都大教330人、都労連400人等)。さらに、組合費1000分の9の根拠についての問いに、9についての厳密な理由はないが、都労連諸単組のなかでは低い部類に入る、 ただし、固有職員については、この後の議案で下げる方向(経過措置の実質的継続)の提案をしたい、と回答。同じ質問者から、1000分の4くらいから始めていただけると入りやすいという友人の声が紹介されました。
(3)活動報告についての採決の結果、全員の賛成で承認。
決算報告・会計監査報告について採決の結果、全員の賛成で承認。
2. 運動方針(案)、組合規約一部改正(案)、予算(案)
(1)運動方針(案)
 事前に一人の組合員から出されていた修正案を踏まえて、執行部から次の通り、原案の修正提案が行われました。
・7ページ「2.固有職員の・・・ 」を「2.法人職員(固有職員)の・・・」に改める。
・7ページ「2.(1)有期雇用の職員を減らし、期限の定めのない雇用に転換する」を「2.(1)有期雇用の職員を期限の定めのない雇用に転換する」に改める。
・7ページ「2.(4)・・・給料表の足伸ばしをおこなうこと」を「給料表の号給の上限を伸ばすこと」に改める。
 執行部の報告では、今年から来年にかけては、将来の大学のあり方を占う大事な時期だということが強調されました。 これから作成することになる中期計画の報告書や計画書の中身が、実態と乖離したきれいごとの作文では再生のチャンスを逸することになってしまう、団塊世代大量退職を迎え、任期制のままで優秀な若手を確保できるだろうか、次の中期目標には全員任期制ということばが載らないようにしたいと。
 討論のなかで、このたびのアルバイトの勤務条件の見直しについて質問がありました。執行部から、研究費の不正防止対策の脈絡から出てきた問題で、従来の制度を変えることになったが、その内容について組合として見守っていきたいと回答。
  さらに36協定について質問が出され、組合員の枠を広げたので過半数組合が遠のき、当面それぞれ別に活動することになったが、そのなかで問題も出ていると回答。 方針案の採決の結果、全員の賛成で可決されました。
(2)組合規約の一部改正(案)
  改正案は、法人固有職員のうち、常勤職員と非常勤職員については、本給の1000分の6、臨時職員(アルバイト)については時給の10分の5にそれぞれ組合費を定めるものです。質疑のなかでアルバイトについて天引きできるか、とありましたが、現状では現金で納めていただきたいと回答。
  採決の結果、全員一致で可決。
(3)2008年度予算(案)
  執行部から予算案のなかの都労連の組合費についての誤記の箇所に修正提案がありました。
・「400人」を「330人」に改める。これにともない都労連組合費総額を、「624,000円」から「514,800円」に改める。
 採決の結果、全員一致で可決されました。
3.役員等選挙規程の一部改正について
 執行部から、現行の支部を単位とした選挙区に加えて、あらたに組合全体を単位とした選挙区をもうけたい旨の、役員選挙規程の改正にかかわる提案がありました。 質疑のなかで、理工系支部の代議員から、本提案とは、直接関係はないが、毎年、割り当ての4名の中執候補者を出すのに四苦八苦している、とくに立候補がないときの補充選挙では本人の意思にかかわりなく出なければならない、なんとかならないか、と発言がありました。執行部から、学部長とかコース長などの大学のポストもやりたくてやっているわけではない、必要なポストを順番でまわすのは大学のカルチャーで、ご理解いただきたいと思うと回答がありました。  採決の結果、役員等選挙規程改正案は全員一致で可決されました。
4.特別執行委員の選任について
 書記の伊澤真理氏を特別執行委員に選任したいとの提案があり、拍手で承認されました。
5.中央委員の確認
 配布された名簿のとおり確認されました。
6.中央選管・支部選管の確認
  配布された名簿のとおり確認されました。
7.大会宣言
 執行部から大会宣言(案)が提出され、原案どおり承認されました。

 以上で議事は終了し、議長挨拶の後、新執行部の紹介がありました。前田委員長が「大会で強調されたように今年は節目の大事な年です。 すべての教職員が将来に希望をもって働けるように執行委員の皆さんと協力してがんばっていきたい」と挨拶しました。