「大学見学会」で高校の進路指導教員からも
        「新大学構想」に批判が続出

    

10月28日、都立大学において、東京都高等学校進路指導協議会と関東地区高等学校進路指導協議会との共催による、「大学見学会」が開かれました。当日は、高校の進路指導教員が40名近く参加したということです。

 会では、大学側から16年度入試や学生生活の説明の後、大学管理本部から新大学の説明があり、それぞれの説明の後に、質疑応答が行われたということです。16年度入試や学生生活については、質問が出されませんでしたが、新大学については、時間切れで質問できない人もでるくらい次から次へと質問が出て、しかもそのほとんどすべてが、受験生の不安と新大学構想への批判的な意見だったということです。   

そのいくつかを挙げておきます。

*南大沢の学部には、なぜすべて「都市」という冠がついているのか?これでは、「大都市」に関係することしかやらないと思われ、都立大で積み上げられてきた学問の蓄積が、曲解されてしまうのではないか。今日配られた資料(学部構成)を見てがっかりした。

*生徒は学部の名前を見て選ぶので、心配だ。

*短大を希望している2年生や、B類ならば入れそうな生徒がいるが、もう東京都は、そのような生徒を受け入れないのか?

*(進路指導協議会事務局のまとめ)今日は質問ができなかった先生たちもいるが、質問された心配は、ここにいるすべての先生の心配だと思ってほしい。伝統と実績のある人文学部が繁栄するような大学にしてほしい。