2313号
 
大学管理本部の背信行為に怒りを込めて抗議する!!

           2004年12月16日 東京都立大学・短期大学教職員組合 中央執行委員会

 本日、「大学管理本部長」名で都立の各大学学長宛に『任用・給与制度の選択について(依頼)』という文書が届けられました。これは表題が示す とおり、現在、組合と当局の間で交渉の真っ最中である法人下での雇用、賃金制度に関して、労働条件を示さずに労働契約を押し付けようと発せられ たもので、組合とすべての教職員に対する重大な背信行為です。
 第一にこの文書は言語道断な交渉ルール無視であり、誠実な交渉義務に反する暴挙です。私たちは昨日、12月15日に、まさにこの問題に関する 緊急要求書および制度選択の前提となる事項に関しての解明要求書を当局に提出し、合意した交渉ルールに則って20日に決定されていた団交の議題と するべく、双方の窓口において内容整理の話し合いを行っていたのです。その最中にこの文書が事前に内容を提示することもなく一方的に出された ことは背信行為以外の何ものでもありません。
 第二にこの文書はなんら労働契約の前提となる判断材料を示していません。当局自身が去る7月2日付の『5項目要求への回答』において「法人と 教員各人が労働契約を締結する際には、労基法に定める項目に関し、条件を明示」すると述べているにもかかわらず、これまでと同じあいまいな内容 提示のまま、教員の現在と将来の生活を決してしまう選択を迫っていることは許しがたい不誠実さです。その判断に必要だからこそ私たちは再三に わたり団交で問いかけ、解明要求を提出しているのです。
 私たちは管理本部に対して、この文書を撤回し、まず緊急要求と解明要求に答えることを強く要求します。また、各大学学長に対しては、組合の 交渉過程を注視し、軽はずみに「依頼」に応えないよう要望します。
 4大学の教員のみなさん。組合は12月20日団交を予定しており、さらに別記の緊急要求、解明要求を管理本部に求めています。これらの経過、結果は 遂次「手から手へ」とHPでお知らせします。たとえこの「照会」が届いたとしても、安易に応じないようにお願いします。評価制度の未定なままの 任期制・年俸制も、昇任・昇給を放棄することもどちらも、現状からの不利益変更なのです。当局の横暴に団結して闘いましょう。