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2512号
 
   非正規雇用から正規職員への道を確立
常勤契約職員への内部登用選考を制度化


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 2006年の労使合意では、「3年間、非常勤契約職員の一般事務職の常勤契約職員への内部登用選考を実施」することになっていました。今年度の交渉では、2007年度以降の採用者にも内部登用選考を行うこと、司書、看護師、技術職員についても内部登用選考を行うことを要求してきました。
  11月25日の法人との団体交渉で、別掲のように「常勤契約職員への内部登用制度の整備」について労使合意が整い、一般事務職に加えて、司書、看護師、技術職員についても内部登用選考を来年度から実施(一般事務については本年度から実施)することになりました。今回の労使合意により、内部登用選考を制度化し、非常勤契約職員から常勤契約職員へ、さらに常勤契約職員から雇用期限の定めのない正規雇用職員への道(内部登用選考を経て常勤契約職員となった者は2年の勤務実績があれば正規職員へ内部登用選考を受験できる)を制度化することができました。
  一般事務については本年度から実施し、これに伴い、2006年度採用の非常勤契約職員を対象とする内部登用選考も、今回の選考と統合して行うことになりました。

 本日から受験申込開始です
一般公募受験希望者は内部登用選考への申込変更を
  受験申込が本日より始まりました。〆切は12月12日です。一般公募による常勤契約職員選考の応募は11月17日に終了しています。2007年度採用者で、一般公募に応募されている方は内部登用選考への申込変更を行うことをお勧めします。その理由は、「内部登用選考を経て常勤契約職員となった者は2年の勤務実績があれば正規職員へ内部登用選考を受験できる」のですが、一般公募で採用された常勤契約職員は3年の勤務実績が正規職員への内部登用選考受験の資格要件となることです。また、選考倍率も内部登用の方が有利です。
  組合は、引き続き大学で働く希望と意欲のある非常勤契約職員のみなさんが今回の選考へ応募されることを期待しています。

 組合は引き続き待遇改善を求めます
  11月25日の団体交渉では組合は次のように主張しています。
「『職員人事を取り巻く主な課題について』は、その認識において組合の見解との共通点が多く見られます。課題の解決に向けて、組合の意見をも踏まえて取り組むことが必要です。組合はこれまでも、正規雇用職員と非常勤職員の職務上の区分を明確にするよう求めてきましたし、基幹業務を非常勤職員に担わせることのないよう、正規雇用職員を増やしていく必要があると主張してきました。また、常勤契約職員については、非常勤契約職員から正規職員へのステップアップの過渡的雇用形態とすべきだとの意見を持っています。将来的には正規職員に整理すべきだと考えます。」「ワーキングプアという言葉に象徴される現在の雇用状況を変えていくために、組合はこれまでも、非正規雇用職員を正規雇用とすることやアルバイト賃金の改善などを要求してきました。今回、来年度からではありますが、一般事務に加えて、司書、看護師、技術職員についても、非常勤契約職員の常勤契約職員への登用選考を実施するという回答は一歩前進と受け止めています。」
組合は、引き続き非常勤契約職員、常勤契約職員、正規職員、アルバイト職員の待遇改善を要求していきます。