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2442号

大学の職場を格差社会としないために、引き続き活動します。
−常勤契約職員の登用試験の結果について−

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 3月2日に、常勤契約職員の内部登用試験および採用試験の結果が公表されました。事務については非常勤固有職員から21名が内部登用試験で、 人材派遣職員から1名が内部登用(採用)試験で、図書館司書と看護師についてはそれぞれ1名が採用試験を経て、4月から新たに設けられる法人の 常勤契約職員として採用されることになります。庁舎管理などを行う技術職員については、今回、合格者はありませんでした。

 組合は法人化直後から、法人固有職員の待遇改善問題に取り組み、1年目には年次有給休暇の取得単位を半日単位とさせ、昨年の交渉では、これ を1時間単位とさせたほか、わずかですが昇給を行わせるなどの待遇改善を勝ち取ってきました。また、非常勤固有職員が都派遣職員と同等の仕事をして いることから、常勤化を行うよう要求し、今回の常勤契約職員の内部登用試験および採用試験が行われることになりました。組合は、4月から常勤契約職員 となられるみなさんをこころから歓迎致します。また、常勤職員として必要な知識を勤務時間内に得られるように実務研修を行うことなどを法人当局に求めます。 さらに、常勤契約職員から正規職員への登用選考についても、その受験資格要件の短縮などを求め、引き続き、非常勤契約職員、常勤契約職員の待遇改善に 取り組んでいくこともここに明らかにいたします。

 今回、受験され残念ながら採用に至らなかったみなさん、また、常勤化を望みながらも今回の試験の受験をためらわれたみなさん、昨年の労使合意では、 常勤契約職員の内部登用試験は少なくともあと2回は行うことになっています。組合は、採用枠を増やすことや、今回実施されなかった一般技術職員に対する 内部登用選考を行うよう、要求を続けてまいります。

 今回の選考方法や結果については、すでに組合にもいくつかの意見が寄せられています。組合は、内部登用選考は広い意味で非常勤固有職員の労働条件の 変更で、労使交渉の議題と考えています。試験そのものは法人当局が責任を持って行うものですが、本人を含めて、職場の中で納得が得られるものとするよう、 改善すべき点を組合の立場から洗い出し、当局にたいして要求を続けていきます。

 今回の試験の結果、4月からは、これまでの都派遣職員と非常勤固有職員に加えて、常勤契約職員及び週32時間勤務の非常勤契約職員というあらたな職層が 生じ、これまで以上に複雑な労働環境となります。これまでと同様、職場で生じる様々な問題について、なんでも組合に相談してください。組合は、大学の職場を 格差社会としないために、同一労働同一賃金の原則の確立、休暇制度などの格差解消を引き続きの課題とし、働きやすい職場、子育てや介護など家族に対する責任を 果たしながら働き続けられる職場となるよう今後も活動していきます。